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逆さ帯のポスター
20100717-00000539-san-soci-view-000.jpg←クリックで拡大します。

おしゃれ?非常識?祇園祭おけいはんポスターに「逆さ帯」

このニュースは…色々と考えさせられました。最初、タイトルを見た時には「帯が逆さ?それが“おしゃれ”っていうんならそれもいいんじゃないの?」と思ったのですが、実際のポスターを見た瞬間には「うーん…」と眉間にシワが…。

この帯の文様「青海波」は呼び名は知らずとも誰でも1度は目にしたことがあるであろう伝統的な文様ですね。この文様が吉事に多く使われる“吉祥文”だという知識のある人が見れば、これが逆さまになっているというのはちょっと嫌な感じがするものです。

なんでもかんでも伝統を守ればいいとは思いません。それだと斬新なもの、新しい文化も生まれてこないので。

でも…吉祥文を逆さにしてまで表現しなくてはいけないような“新しいもの”をこのポスターから感じることは出来ませんでした。若い女の子の新しい着物の楽しみ方に“逆さ帯”があるにしても、わざわざこの文様を逆さにしなくても。公共のポスター、老若男女の目に触れるポスターですから(しかも伝統的なお祭りだし)

どうしても“逆さ帯”で若さを強調したかったのなら、小さなスペースを作って少し説明文を入れても良かったかも知れませんね。

私自身の仕事でも、常々自戒を込めて振り返りチェックしていることです。「これを目にするのはどんな人達なのか、その中にこの表現で不愉快な思いを抱く人がいないだろうか(色んな人がいますからもちろんゼロには出来ませんが)」

斬新な表現、人の感情を揺さぶる表現、煽る表現etc…いつも全方向に“いい人”でいる必要はありませんが、“自分以外の目線”を“自分の中に”持っておくことは、こういう仕事では大切なのではないかと思います。

そのためにもこの仕事では、関わるあらゆる物事に対しての“興味と理解と勉強”が常に必要だと感じています。デザインって、見栄え良くキレイに作ることだけが仕事ではないと思うので。

たぶん自分も至らず、気がつかないところで色々やらかしてると思うので(汗)エラソーなことは書けませんけどね…(汗)他山の石です。



今日も読んでくださった方、ありがとうございます。
ではまた明日。
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