2009-08-06 20:23:18
出来るのは願うことだけ/夕凪の街桜の国
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BOOK

さっきまで全然別の話を書こうと思ってました。今日この日、広島の人間なら誰しもが物思う1日。私が書かずとも…と。でもやっぱり私は私なりに書いておくことにしました。
今さら私が紹介するまでもないくらい有名で映画化もされた「夕凪の街桜の国」。この本と出会ってからもう5年もの月日が経ってました。その間に何度読み返したでしょう。何度読んでも胸がつまります。
原爆の場面はほとんど出てきません。この本には日々を精一杯暮らしている普通の人しか出てきません。空から大変なものが降ってきてもそれでも日常は続いていき、それは現在、今を生きている私達まで繋がっています。決して過去のワンシーンの出来事などではないのだと、この本は静かに教えてくれます。
私には大きな暴力にあらがうチカラがありません。そんな自分の非力さゆえに、平和について語るのはどこか偽善くさく気恥ずかしいという思いは今も抜けきれてはいないのですが、少しでも口を開かなければ、8月6日がどんどん「教科書や新聞に書いてある知識」になって遠くに行ってしまいそうな気がして。そんな気がして書いておくことにしました。
多くの方に手にとって読んでもらいたいと思う1冊です。
今日も読んでくださった方、ありがとうございます。
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ではまた明日